開発ストーリー_試作から現場での実用化に至るまでの情報公開
8.292018
走行時の振動防止のマジックテープバンドが本体フレームのネジ穴損傷の問題を解消
![](https://i0.wp.com/ks-raku2.com/wp-content/uploads/2018/08/bw400b_c.jpg?fit=300%2C400)
いつも弊社製品
バケット取付作業台
のご利用ありがとうございます。
総アルミ製であるにもかかわらず、格安な商品として受け入れて頂き、
発売から6年。総出荷台数は1500台を超えるまでになってきました。
多くの方々に、ご利用いただいている中で、
今回さらなる便利な器具へと発展していけるような改版を実施しております。
既に買い上げの製品に備わっている場合でも、改めて説明を聞いていただきたく思います。
テーブルとしては利用しないバケットの内側へ収納状態での走行中の振動が問題
ご購入いただいて、2年近く経過している方より修理依頼を
よく言われて対応している中で多かったのが、
バケットへ取り付ける本体フレームの両側のネジ穴が広がってきてしまっている、
というものでした。
材質がアルミなので、そのネジ穴を補強する意味で真鍮製のブッシュで
ネジ穴をかませるようにしていましたが、中型のBW400ではよかったのですが、
大型のBW550では、それでもまだ効果が薄かったようで、
テーブルとしては利用しないバケットの内側へ収納状態で、
少しおじきしているので、それで走行時の振動でカタカタと音が鳴っているのを
解消すれば良いと改善に努めることになりました。
バケットへ取り付けたままで、走行中の振動防止の対策を実施しました
マジックテープが付いたバンドを縦に一周巻く形式にして付属するようにしました。
これにより、走行中の振動がほぼなくなります。
そして、これは引き上げてテーブルとして利用する際にも、
いちいち取り外す必要もなく、バンドが付いたまま作業テーブルへとセットが可能。
元々は持ち運び時に、指を詰めないようにするための対策を発展させた
NTT西日本様での採用検討時に、バケット取り付ける際の持ち運び時に作業者が蝶番の隙間に、
うっかりと指を詰めてしまわないための対策を求められまして、
それならば走行中の振動防止にまで考えて対策をすれば一石二鳥であろ、ということで取り組んだことが発端となっています。
少々知恵を絞ってどうにか対策が可能となりました。
テーブルとしての使用中であっても、そのマジックテーブ付きバンドは下に落としてしまえて、
完全に視界から消えてしまいます。
なので、作業の邪魔にもなりません。
次回は、もう一つの改善について、ご案内いたします。